2021年5月14日
新発売 OpticStudio STAR モジュール

Zemax 社は、OpticStudio 用の「構造分析および熱分析と結果 (STAR)モジュール」の発売を予定しています。2021 年 5 月下旬に発売される新モジュール「OpticStudio STAR」は、OpticStudio 内で構造的要因や熱的要因の影響を可視化・分析することで、ワークフローを合理化することができます。ユーザは初めて、あらゆるソースからのFEA (Finite Element Analysis / 有限要素解析) データを OpticStudio 内で視覚化できるようになります。
OpticStudio にシームレスに統合された STAR モジュールは、高出力レーザーシステム、宇宙光学、フォトリソグラフィのアプリケーションを設計する、あらゆる経験レベルの光学エンジニアに最適です。 STAR モジュールを使用することで、高出力レーザーシステムのユーザは、フォーカスドリフトを予測し、切断精度を維持するための補正器を設計することができます。また、宇宙光学機器を設計するエンジニアは、無重力環境での使用を想定した堅牢な光学機器を設計することができます。そして、フォトリソグラフィの設計者は、熱や構造の影響を考慮して、負荷がかかっても回折を起こさないレンズを設計することができます。
信頼できる結果
OpticStudio STAR モジュールは、より強力な新しいフィッティングアルゴリズムにより、既存のソリューションに比べて形状残差が少ない状態で、FEA データセットを簡単にロードできます。自動数値フィッティングとクラス最高のデータアライメントにより、STAR モジュールは正確で簡単にアクセスできる構造・熱・光学性能(STOP) 分析を提供します。市場で最も使いやすい STOP 分析に加えて、STAR モジュールはあらゆるFEA シミュレーションツールからデータを読み込むことができます。
ワークフローの自動
STAR モジュールは、業界をリードする OpticStudio API と組み合わせて、光学設計ワークフローの作成、カスタマイズ、自動化を可能にする STAR-API を提供します。STAR-API を利用することで、OpticStudio と有限要素プラットフォーム間の共通ワークフローを自動化し、プロセスを効率化することができます。
製造性の次なる進化
OpticStudio STAR モジュールは、構造的な変形や熱的なプロファイルを可視化することで、新たな性能を引き出し、より製造しやすい製品を作ることができます。今後、OpticStudio では、構造および熱 FEA データセットを含んだ状態で、すべてのシーケンシャルモードでの解析、公差解析ツール、最適化アルゴリズムを利用できるようになります。つまり、光学設計者は、物理的なプロトタイプを作成する前に、製造上の制約と環境上の制約の両方をシミュレーションすることができ、結果として時間と材料費を削減するために必要なツールを手に入れることができるのです。
OpticStudio STAR モジュールに関する詳細について
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弊社の新しい OpticStudio STAR モジュールに関する詳細、お問い合せは、弊社営業担当japan@zemax.com までご連絡ください。