2022年2月8日
Meopta 社が半導体およびその他市場向けにOpticStudio のシームレスな光線追跡を用いて飛躍的な生産性向上を実現

メカ的および熱的な負荷による性能低下のモデル化により拡張した OpticStudio の光線追跡機能
光学およびフォトニクス機器メーカーのMeopta 社はチェコ共和国で創業し、現在同国内でMeopta–optika, s.r.o. として、また米国でMeopta USA として事業を展開しています。
これらMeopta が提供するサービスの顧客は、多くは半導体市場です。この市場は変化が早く、精密性は現在も重要ですが、最優先事項は量産です。実行可能な量産方式はコストを抑えながら高いパフォーマンスを維持することを意味します。
Meopta は、OpticStudio を同社のエンドツーエンドの設計開発活動に組み込むことにより、光学設計ワークフローの効率性を最大化しています。Meopta チームはOpticStudioを用いることで、設計プロセスにおける不必要で余計なステップを回避しています。それまでは追加でプロトタイプ作成の繰り返しや設計更新をしなければならず、また最新の変更点を明確化するためにチーム間での会話やメール交換を行わなければなりませんでした。
これらの無駄を省くことで、光学素子の操作に関する光学的方法と機械的方法の相互運用性に基づく生産性向上が全般的に得られます。OpticStudio ワークフローは、光学設計チームと機械設計チームとのコラボレーションを合理化することで、Meopta にコスト削減と時間短縮という効果をもたらしています。
「OpticStudio は私たちに、光学エンジニアと機械エンジニアの間でコミュニケーションをとる最善なやり方を示してくれました。」と語るのはMeopta の主任R&D 光学設計者のMilan Matela 氏です。「チーム間のコミュニケーションの効率を高めることで、作成するプロトタイプの数を削減し、両チーム間で変更にかける時間を短縮できます。そして私たちのアイデアをより迅速に開発できるのです。」
Zemax は、さまざまなタイプのプロジェクトをサポートするMeopta のビジネスモデルとも高い親和性があります。Meopta は光学設計サービスを部分的なサービスとして、また完全なサービスとしても顧客に提供しているため、さまざまなプロジェクトを1 つのマスターワークフローに一元化する方法を必要としていました。Zemax 使用することで、Meopta 社にもたらされるその他の利点は以下の通りです。
-
Zemax のアプリケーションプログラミングインターフェイス(ZOS-API)を使用し、OpticStudio の全モジュールへの外部プログラムからのアクセスを提供することでOpticStudio の機能を拡張。また一般的なプログラミング言語向けサポートとコードサンプルも提供
-
光学製品に見られるようなイレギュラ面のモデリングをモデル化し、さらに ワークフロー内のデフォーメーションの計算から生まれる波面収差を記述
-
光学設計にOpticStudioを、CAD 開発にCreo を、有限要素解析(FEA) 解法にAbaqus を、オプトメカ解析にSigmadyne を用いる統合ワークフローによる総合的な環境試験
ゼルニケ多項式をOpticStudio に読み込んでマクロを実行させることで、Meopta はAbaqus からのFEA 出力に示された面のデフォーメーションの真の影響を理解
Zemax がどのようにして Metaopta 社の将来の光学設計を支援し、この分野のリーダーであり続けるかについて、全文をご覧ください。また、光学設計ソフトウェアの業界標準であるOpticStudio の無料体験版をご利用ください。