2021年9月8日
UpNano 社は、3D レンズのプロトタイピングと複雑なレンズ解析のワークフローに OpticStudio を導入

社内外のプロジェクトで高速プロトタイピングと歩留まりの最適化を実現する Zemax のソリューション
光学技術市場は活況を呈しています。家電製品や光センサを使った医療診断などの業界で活躍しているメーカーは、競争力を高めるための新たな方法を模索しています。拡大し続ける消費者の幅広い期待に応えられるような、実用的で高品質な製品をいち早く市場に投入することができれば、生き残り、成功できる確率も高まります。
このような市場競争に勝つためには、信頼性の高いデータから洞察を得て、最新技術の適用によりイノベーションを加速し、品質を犠牲にせずに生産サイクルを最短化するための戦略的な方法を見つける必要があります。
ウィーンに本社を置く UpNano 社は、自社の付加製造システムである NanoOne と Zemax の仮想プロトタイピング技術を組み合わせることにより、企業各社のポリマーレンズ開発を最適化し、かつてないほどの小型スケールで高解像度の精度を高めています。高出力レーザーとデータに基づく光学系設計の強化を通じ、ナノ、マイクロ、メソ、およびマクロの各領域で迅速な製造技術を可能にします。
このような効率化の中核をなすのが、超小型化を求める現在の市場の需要に応えるUpNano 社の 3D プリント技術です。この 3D プリント技術により、UpNano 社とその顧客は、光学系設計の検証に使用できるプロトタイプを迅速に作成することが可能になり、従来の方法でレンズのプロトタイプを製造するために費やしていた、相当量の余計な時間とコストが必要なくなります。
3D プリントを使ったこの反復的なプロトタイピングのプロセスにより、創造豊かなエンジニアの設計アイデアが生まれると、すぐに内容を確認できるため、企業の時間とコストを節約しながら、設計品質を向上させることができます。プロトタイプができるまで数か月待つ必要はありません。モデルを素早く 3D プリントして、最新の変更が及ぼす影響を確認した後、すぐに一連の改良を次の製品デザインに加えることができます。
Zemax OpticStudio® は、再販市場向けに光学系を迅速に設計し、構築するための能力と柔軟性を UpNano 社およびその顧客に提供します。UpNano 社の共同創業者で技術責任者の Peter Gruber 氏は、次のように述べています。「非球面レンズの製造には非常にコストがかかりますが、ポリマー光学においては、球面でも非球面でも製造コストは同じです。OpticStudio を使えば、両方のタイプのレンズを社内で効率的に設計することが可能になります。」
OpticStudio は、UpNano 社のビジネスで引き続き中心的な役割を果たしています。
Zemax がどのように UpNano 社を、一般的な屈折レンズの代わりに多機能回折レンズを製造するためのイノベーションの促進と実現可能性の評価をサポートしているかについては、記事全文をご覧ください。
光学設計ソフトウェアの業界標準である OpticStudio の詳細については、無料でお試しいただけます。
UpNano 社は、高解像度の 3D プリントのためのシステムプロバイダーです。プリンティングシステムとそれに対応するオペレーションソフトウェアの開発・生産・製造に加え、これらのプロセスに最適化されたプリンティング材料やアクセサリを提供しています。