2022年1月17日
Vivo 社は OpticStudio の RCWA で携帯電話やAR/VR 製品の設計方法を合理化し、優れた設計を実現しました。

OpticStudio のネイティブRCWAアルゴリズムを使用した光学設計ワークフローの強化を通じ生産性を飛躍的に高め、変化の激しい市場で革新性と競争力を維持しました。
中国に本拠を置くVivo 社は、スマートフォン、スマートフォンのアクセサリ、ソフトウェア、オンラインサービスなど、消費者向け通信機器と関連テクノロジーの設計・開発に携わっています。
Vivo 社製品の顧客は、最新かつ最も優れた光学テクノロジーのアプリケーションを採り入れた、新しい機能と機能強化を絶えず求めています。最近この市場で開発された中で最大のインパクトをもたらした製品には、回折光学素子(DOE)を使用したものが数多くあります。これらの製品は、光の波動特性を利用して、カメラのレンズや拡張現実/ 仮想現実(AR/VR)装置の新たな機能、優れたパフォーマンス、さらなる小型化を実現しています。DOE を設計に組み込むには、従来の幾何光学シミュレーションに勝る回折光学シミュレーション機能が必要です。
Vivo 社はこのようなDOE 機能を手に入れるため、DOE に基づいた設計のテストと公差解析に必要な、新しいタイプのシミュレーションを実装するマクロとその他のコードを作成しました。同時に、顧客の期待に沿った小型化やパフォーマンスが引き続き必要であることも絶えず意識していました。競争優位性を維持するには、製品の市場投入期間の目標を達成する必要があります。このためVivo 社は、これまでの作業をより迅速に行うための、きわめて信頼性の高い方法を求めていました。
2020 年1 月にリリースされたOpticStudio 20.1 にネイティブでサポートされている厳密結合波解析(RCWA)手法を用いて、近軸シミュレーションや周期的微細構造シミュレーションを必要とするDOE の設計を行うと、DOE に基づいた光学シミュレーションと解析を使用することで、新しいDOE 光学設計を行うたびにマクロを作成してテストする必要がなくなり、Vivo 社のユーザーは時間を節約することができました。Vivo 社の光学エンジニアであるDeqing Kong 氏は次のように述べています。「OpticStudio は RCWA だけでなく、他にも回折機能もサポートしているので、成果物の精度を損なうことなく、時間短縮のメリットを得ることができました。私たちの業界では、最新テクノロジーの多くがDOE 関連のものなので、Zemax は、私たちがDOE 関連の機能を手に入れるために重要な選択でした」
Vivo 社にとって、OpticStudio を使用して得た成果は迅速さだけではありません。精度も増したのです。「Zemax から取得したデータは信頼できます」とKong 氏は言います。「収差計算の結果は、その他のソフトウェアで確認した結果よりも高い精度です。またOpticStudio は、モジュール型のユーザーインターフェースで使いやすさが抜群です」
RCWAやその他の OpticStudio の機能がどのように Vivo を成功に導いたか、その全容をご覧ください。また、光学設計ソフトウェアの業界スタンダードである OpticStudio の無料体験版をお試しください。